マークでわかる！動物実験フリーコスメ

リーピングバニーマークとは？見分け方と具体的な製品例を解説

クルエルティフリーコスメに関心をお持ちの方々にとって、どの製品を選べば良いのか、情報は多岐にわたり、時に混乱を招くこともあるかと存じます。特に、様々な認定マークが存在するため、どれが信頼できるのか、どうやって見分ければ良いのかという疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、数あるクルエルティフリー認定マークの中でも特に国際的に広く認知され、信頼性の高い「リーピングバニー（Leaping Bunny）」マークに焦点を当てて解説いたします。リーピングバニーマークの意味や厳しい基準、そして製品を選ぶ際にパッケージや公式サイトでどのようにこのマークを見つければ良いのか、さらに具体的な製品例も交えてご紹介します。

リーピングバニーマークとは

リーピングバニープログラムは、アメリカとカナダのCCIC（Coalition for Consumer Information in Cosmetics）およびヨーロッパのCruelty Free Internationalによって運営されている、国際的な動物実験フリーの認証制度です。このマークは、製品の製造過程において動物実験が一切行われていないことを保証するものです。

リーピングバニーの基準は非常に厳格であることで知られています。単に最終製品だけでなく、その製品に使用される個々の成分に至るまで、サプライチェーン全体で動物実験が行われていないことを求めています。また、認証取得後も定期的な監査が行われ、基準が維持されているか確認されます。この徹底した管理体制が、リーピングバニーマークの高い信頼性の基盤となっています。

リーピングバニーマークの具体的な見分け方

リーピングバニー認定を受けた製品を見つけるためには、いくつかの方法があります。

パッケージでの確認

最も直接的な方法は、製品のパッケージを確認することです。リーピングバニーマークは、特徴的な跳ねるウサギのシルエットでデザインされています。このマークは、通常、製品の裏面や底面、あるいは側面など、目立たない場所に小さく印刷されていることが多いです。環境負荷低減のためにパッケージを簡素化しているブランドの場合、マークが小さかったり、内側の説明書に記載されていたりすることもありますので、注意深く探してみてください。

パッケージにマークが表示されている場合、それは通常、製品自体がリーピングバニープログラムの基準を満たしていることを示しています。

公式サイトでの確認

より確実な方法は、リーピングバニープログラムの公式ウェブサイトで検索することです。Leaping Bunnyの公式サイトには、認定を取得しているブランドの最新リストが公開されています。気になるブランドや製品がある場合、このリストで検索することで、そのブランドが正式に認定を受けているかを確認することができます。

また、多くのリーピングバニー認定ブランドは、自社の公式サイトの「Philosophy」や「Sustainability」、「FAQs」などのセクションで、リーピングバニー認定を受けていることを明記しています。ブランドの公式情報も合わせて確認することで、より安心して製品を選ぶことができるでしょう。

リーピングバニー認定を取得している代表的なブランドと製品例

リーピングバニー認定を受けているブランドは世界中に多数存在します。ここでは、日本でも比較的手に入りやすい、いくつかの代表的なブランドとその製品カテゴリをご紹介します。

• Dr. Bronner's (ドクターブロナー):

  • 製品カテゴリ：オーガニックソープ、スキンケア、ヘアケアなど
  • 製品例：マジックソープ（様々な香りの液体石鹸）、オーガニックバーム
  • 補足：ドクターブロナーは、フェアトレードやオーガニック認証も多数取得しており、倫理的なものづくりを重視しているブランドです。

• e.l.f. Cosmetics (エルフ コスメティックス):

  • 製品カテゴリ：メイクアップ製品全般、スキンケア
  • 製品例：アイシャドウパレット、ファンデーション、プライマーなど、トレンドを取り入れた価格帯の製品が多い
  • 補足：手頃な価格でありながら、高品質なクルエルティフリー製品を提供していることで人気があります。

• The Body Shop (ザ・ボディショップ):

  • 製品カテゴリ：スキンケア、ボディケア、ヘアケア、メイクアップ
  • 製品例：シャワージェル、ボディバター、フェイスマスクなど
  • 補足：長年にわたり動物実験反対の活動を牽引しており、多くの製品がリーピングバニー認定を受けています。（一部の製品や市場によっては状況が異なる可能性もあるため、個別の製品パッケージや公式サイトでの確認をお勧めします。）

これらのブランド以外にも、国内外に多くのリーピングバニー認定ブランドが存在します。Leaping Bunnyの公式サイトのリストを参考に、ご自身の好みに合うブランドや製品を探してみてはいかがでしょうか。

まとめ

リーピングバニーマークは、動物実験が行われていない製品を見分けるための、信頼性の高い指標の一つです。パッケージにマークが表示されているかを確認したり、リーピングバニーの公式サイトでブランドリストを検索したりすることで、安心して動物実験フリーの製品を選ぶことができます。

クルエルティフリーな選択は、動物福祉への配慮だけでなく、環境や社会全体への意識を高める一歩にも繋がります。リーピングバニーマークをはじめとする認定マークを参考に、ご自身の価値観に合った倫理的な製品選びを楽しんでいただければ幸いです。